マクロビオティックとは
桜沢如一(さくらざわ ゆきかず:1892年〜1966年)によって考え出され、広く世界に提唱されました。
その意味するところは、日本の伝統的な食養生の智恵と中国の思想哲学の根幹である陰陽論をその理論の根幹としたもので、一言で言うなら、「大きな生命観に基づいた生活法」と言ったものです。
具体的には、自然の摂理に適った食物を正しく調理、正しく食べることによって、よりよく自然と調和、一体化した体と心を養い、健康、長寿を自らの手で創造し、何事にも捕われない自由で闊達な人生を存分に楽しむことを提言しています。
桜沢は生存中から多くの弟子たちを育てました。
そして、世界各地に派遣して、マクロビオティックが世界に広がるように尽力しました。
その結果、日本国内は元より、アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの先進国に広がり、主要都市には、多くのマクロビオティックの店、レストラン、センターが作られるようになりました。
現在では、彼の個性的な弟子たちによって様々なマクロビオティックの考え方、表現、活動が生まれ、各国で自然食、有機食品の社会的潮流を生み出す母体となっています。
最近は、その弟子たちに学んだ若い指導者が沢山輩出し、マクロビオティックに関心を抱く人たちも多様化、栄養学や美容、医学、政治、経済界等多くの分野に少なからぬ影響を及ぼし始め、かつてないほど多様で豊かなマクロビオティックの流れが生み出されつつあります。
私たちとマクロビオティック
私たちは1970年代初頭にマクロビオティックに出会いました。
それから桜沢氏の本を読み、当時活躍されていた先生方の講義を聞き、勉強を始めました。マクロビオティックの持つ遠大でシンプルな思想性・哲学に惹かれたからです。当時は自然食のお店もレストランも、東京都内に数件あるかないか程度でした。
私たちは結婚を機に、新生活の根幹をマクロビオティックによって築いていこうと決めて、東京から田舎に移住しました。そして食事だけでなく、生活のすべての面においてできるだけ自然に、マクロビオティックの考えに沿った生活をしてみようと思いました。
自然の豊かな森の中で開墾し、家を手作りし、畑を作りました。そして自分たちで掘った井戸からは、最高においしい清水が今も懇々と涌いています。
子供をマクロビオティックで育てようと、自宅で自分たちだけで出産しました。助産師さんの手も借りず、夫婦で3人を、母親だけで2人を産みました。2男3女の健康な子供に恵まれ、完全な穀物菜食の食事で成長しました。
自然と共に、太陽や風や水と共に、そして鳥や動物たちと共に「マクロビオティックを生活する」のが私たちの日々の楽しさでした。
また当時は、マクロビオティックを実践する人が少ない時代で、仲間同士が互いに切磋琢磨しあう場の必要性を感じ、月刊の機関紙を始めました。1980年代に始めた足掛け9年の活動の中でネットワークができ、さまざまな意見が活発に行き交い、マクロビオティック界全体が深まったと自負しています。
その間、料理教室や講演、セミナー、マクロビオティックのキャンプなど、さまざまな活動を精力的に展開しました。
「半断食セミナー」では、たくさんの人々に「食事によって心身が変わる」のを実体験していただくお手伝いをしてきました。25年以上にわたって種々の人々に来ていただく中で練り上げられたプログラムは、現在、マクロビオティックの真髄・エッセンスを、短期間で深く体験していただくものになっています。
私たちは、マクロビオティックの目的は、「その人が本来持っている体と心の本能を呼び覚まし、豊かな個性を育み、可能な限り自然や宇宙すべての生命たちと調和しながら、充実した人生を送ること。自由でしなやかな心に成長すること」だと思っています。
マクロビオティック理論や知識の習得は、最初の手がかりとして役に立つものですが、目的ではありません。生活の中で実際に自分の心と身体に生かされてこそ役に立つものなのです。実践によって病気が改善され、健康になっていく結果にもなりますが、それは実践の中で発見できる変化のひとつであり、マクロビオティックによって得られる大きな喜びのひとつであるといえます。
マクロビアンは、これからも広大無辺のマクロビオティックの世界を提案していきたい、そして皆さんと共に探求していきたいと考えています。
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