断食という自らの意志で食べないとする、精神的修養を目的とした行為は非常に古くからありました。

また、飢餓との戦いの歴史であった人類の身体は、食べないことには適応できる能力を身につけ、飢餓に強く、過食に弱くなっています。

では断食をすることで、身体にとってどういった事が起こるのかについて考えてみます。

ただ、あくまで個人差はあるので、人によって違ってきます。

①消化器やその他の内蔵の休養
食べ物が身体に入り、消化、吸収、代謝、排出されるのに長いものだと20時間かかると言われています。1日3食、場合によっては消化・吸収されていない状態で次の食事となって、内蔵や消化器などが疲れている場合もあります。断食によって普段フル回転の内蔵を休めることができます。

②老廃物の排出
断食をしてエネルギーが足りなくなると、身体は溜めていた脂肪などを燃焼させてエネルギーを作ります。つまり「自分の身体を食べて生きます」

また、外部からの有害な科学物質・添加物や体内の老廃物などは脂肪に吸着しやすい性質を持っています。脂肪と一緒に溜め込まれていたものが、脂肪が減り、その着床(脂肪)を失うことで血液に流れ込み、肝臓を通って腸に排出され、尿や便で排出されます。

カネミ油症事件でPCB(ビニールのようなもの)中毒の治療で国が正式に断食療法を採用しています。脂肪と結合しやすいPCBの排出効果がある、と。

断食の直後などに血液の数値や尿の数値などが一時的に悪化するのはこのためで、体内の溜めこんでいた不要なものを排出している途中だからです。

③自然治癒力・免疫力の活発化

普段と違い、食べない・エネルギーが少ないという刺激が、自律神経系やホルモン系に作用し免疫力などを活発にします。

これは長い歴史の中で人類が身につけてきた防衛本能のようなもので、生命誕生から38億年の歴史を勝ち残って来た「いのち」に組み込まれているシステムだと思います。

④五感が鋭くなる

特に味覚は変わります、半断食後に飲むと決めていたビールがマズく感じたショックといったら…(気をつけなければ何日かでまた戻るんですけどね)

繊細な味の違いなどが分かるようになりますし、薄い味付けでも満足できます。

他の感覚も敏感になります、この感覚が鋭くなっている状態は味わうと、とても面白いです。

禁煙・禁酒などをやるにはかなり良いきっかけになりますし。

などなど、もちろん体重も落ちますし、断食達成後の自信や、自分の身体や心との対話、などいろいろあります。

でもやはり、本来全て私たちの身体が備えている機能です。

食べない事で、身体の大掃除をして(不要なものを捨て)、本来の自分の状態を取り戻す。というのが断食の効果ですね。

でもその大掃除の過程でいろいろな体調変化などが出るので、もしやる場合は注意する必要があります、合わない人もいると思いますし。

エネルギーが不足した際には、生命を維持するために、蓄えていたものを使う。

自分の身体を食べながら生命を維持していくわけですが、ちゃんと老廃物や不要なものから使っていって、生命維持に必要な組織などは最後まで使わない。

38億年の生命の歴史の中で人類は本当に素晴らしい仕組みを自らの体内に持っているものだと感じます。

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